札幌在住73才のOB倉西です。卒業して55年、今もって稽古を続けています。1972年私が4年生の時、合気道部は航空・ゴルフに次ぐ36番目の部として正式体育会に昇格し、さらに同年専用道場が完成しました。この2つの出来事に私は主務として係わりました。体育会昇格については昨年のOB総会へ寄稿文を書きましたのでそちらをご覧ください。今回は専用道場の完成についてお話します。

曇りだった合気道場落成式

今回は専用道場の完成についてお話します。1972年、日付は思い出せませんが天気は曇りでした。栄えある合気道場竣工式の日です。私は総合司会を務めました。体育会関係者をはじめたくさんの来賓があの道場を埋め、細谷英吉部長(医学部教授)が感慨深げに挨拶をなさり、藤平光一師範の奉納演武で会はめでたく締めくくられました。

その1972年まで長期にわたり柔道部やレスリング部の道場を借用して稽古していましたので専用道場完成は本当にうれしかったです。建設企画から資金集めそして完成への見守りのすべてを当時のOBの皆さんが実行して下さいました。さて、紙面の都合上急遽現代に飛びます。今、我々は新道場の建設計画を練っています。話を明瞭にするため、現道場を旧道場と呼びます。下のシンプルな表をご覧ください。

https://nenji-toukei.com/n/kiji/10021

当時旧道場建設資金はOBひとり50,000円を目標として集め、学生もデパートの配送所アルバイトをして同額程度を拠出しました。でも、新道場は集める額の規模が違います。乗り越えるべきたくさんの困難がありそうですね。

新道場建設は再びの夢

  1. 必ず新道場は建てましょう。慶應の学生なら、就職後海外赴任も多いはず。そして指導の語学力もあるはず。新道場を起点として素晴らしい慶應の合気道を世界に発信しましょう。私は卒業後55年間様々な武道を経験してきました。だからこそ慶應合気道の良さがよりよくわかるんです。この点はまた別の機会に。
  2. 体術はもっと多くの種類の技を、そして剣・杖は「合わせ」「組太刀」までを含めて新道場で思いきり稽古しようではありませんか。
  3. 一般的に他校は女性部員が、そして留学生部員が多くなっています。私が指導した北海道酪農学園大学は女性部員が半分を超えています。

慶應に入学してくる学生にとって当部ははたして魅力ある存在に映っているのでしょうか。SNS・Youtubeを追いかけると合気道のトレンドが分かります。難しいかもしれませんが新入生の趣向を敏感にとらえて部員を増やしましょう。立派な新道場はできたけど新入生は同好会に取られてしまい部員がいないという妙な事態がおこらないように。

倉西 清美

参 考(動画)

① 突きの絡み投げ
② 後ろ取りからの十字投げ
③ 絡み投げと十字投げ連続版

※動画ファイルはすべてmp4です。