平成31年卆 新 高虎
ALL KEIO合同稽古は、普通部・高校・大学の合氣道部員と大学卒業生が一堂に会して年に一度行う合同稽古であり、塾合氣道部の縦のつながりの強さが表れる特徴的な行事です。近年はコロナ禍により開催されない年や普通部の参加が無い年などがあり、今回4年ぶりに全校参加で開催することができました。
松本監督の統率の下、心身統一合氣道の基本の技である片手交差取り呼吸投げと呼吸動作を、普通部生から大学卒業生まで入り混じって稽古しました。大学生にとっては卒業生の方から質の高いご指導を受けることができ、かつ普段の稽古相手と少し違った動きをする塾高生・普通部生と組むことで自分が理に適った技をできているかどうか確認する良い機会になったことと思います。塾高生や普通部生にとっても、レベルの高い卒業生や大学生と組んで稽古できたことで、たくさんの学びを持ち帰ることができたはずです。
ALL KEIO合同稽古に続いて、第六回監督杯慶應義塾合氣道大演武会が開催されました。
この演武会は、秋の三田祭が終わり春の早慶合同稽古まで演武機会のないこの時期に、大学部員の一つの目標となりモチベーションの向上を図るため、また保護者の方々に部員の稽古の成果をご覧いただくために開催されています。監督杯の審査対象は大学部員の演武のみですが、塾高生・普通部生にとっても貴重な演武の機会となっています。
数年ぶりに保護者の方々にもご来席いただくことができ、普通部生・塾高生・大学生による演武が行われ、監督賞は奥俊介(三年)-蓮尾潤平(二年)ペアが受賞しました。
大学生の演武のレベルが全体的に高く、直後に控えた新歓活動への準備ができていることに安心したのと同時に、普段の稽古時間がごく限られているはずの普通部生たちが杖取り・杖投げの技を披露し勢いよく受身を取れていることに驚き、高校合氣道部シニアコーチをさせていただいている私は個人的に危機感を覚えました。
大学生から普通部生まで、それぞれの演武がお互いに良い刺激を与えあったことが感じられたと共に、大学生の演武が塾高生・普通部生にとって合氣道を続けていく目標となってくれることを祈ります。
ご多用のところ足を運んでくださった卒業生・保護者の皆様に感謝申し上げると共に、次回以降さらに多くの皆様にお越しいただけますと部員のためになります。ぜひご検討をよろしくお願い致します。